メディアコンバータまたはスイッチ製品が故障したようです。修理もしくは交換は対応可能でしょうか?

Post Date   :   2020.08.14

Category  :  ナレッジベース

原則として交換対応です。故障被疑品を弊社にご送付頂ければ無償にて検査/結果報告いたします(付属のACアダプタも一緒にご返送ください)。

製品の保証書を添付して下さい。

もし、保証書が無くなっている場合でも、2013年以降に購入の製品であれば、製品に貼り付けられているシリアル番号シールが判読可能な状態で残っていれば、故障原因の確認可否のために、いつから保証が開始された製品であるかを特定可能ですので、下記までお問い合わせいただけますでしょうか?

トランジション ネットワークス製品サポート窓口

(株式会社ピーエスアイが販売したものに限る)

(03)3357-9980(代)(AM9:00~PM6:00)

E-Mailアドレス  support@psi.co.jp

ラントロニクス製品サポート窓口

(03)3357-9980(代)(AM9:00~PM6:00)

E-Mailアドレス  support@psi.co.jp

コーポレートサイトのお問合せフォームにアクセスする

メディアコンバータの故障原因について

メディアコンバータを構成している電子部品であるコンポーネントは大別して、次の5種類に分けられます。

  • DC電源整流回路(三端子レギュレーター、コイル部品、整流ダイオード、コンデンサなどで構成)
  • 光素子 (形状として、1X9のコネクタ形状固定のモジュールや、2X5のSFPモジュールに近い形状などがあり、中にはSFPスロットに分離可能なSFPモジュールそのものを搭載している製品もあります)定格DC3.3Vで動作するものが多い。
  • イーサネットPHY回路(ダイオード・半導体・IC(I2C Microchip等々・発振器などで構成)
  • コネクタ類(RJ-45 または Dsub-9、電源用バレル・コネクタ等の壊れにくい金属部品)
  • 電源アダプタ(外付け)当社製品では、定格DC12V/DC9V出力製品が多い。

上記の中で、購入後4年経過前に故障する原因で最も多いコンポーネントは、外付けの電源アダプタです。電源アダプタの平均MTBFは6年位に設計されていますが、5年以内の早期に起こる故障の95%が外付けの電源アダプタです。

電源アダプタが早期に寿命を迎える原因の多くは、環境の温度や湿度に他なりません。光メディアコンバータの産業用製品を除く、外付け電源アダプタの環境仕様は、動作温度0℃~50℃、動作湿度10%~90%(結露無きこと)です。設置場所にも依りますが、周辺の熱によって環境の空気が温められてしまい、平均55℃を超える環境となっているような場所では、電源アダプタの寿命が縮まってしまい、熱によるダメージの多くは、電解コンデンサが容量抜けを起こし、DC12V出力の電圧がどんどん下がっていくことにより、当社の単体型メディアコンバータの場合、DC8.4Vまで下がってしまった電源では、光素子の受光レベルが75%以下に低下します。

よく、電源(PWR)はついていますので、電源が原因では無いと思われないお客様が殆どですが、実際にはそうではなく、メディアコンバータの電源(PWRのLED)は、電源アダプタから出力されている電圧がたったのDC4.5Vあれば、LEDは点灯してしまうので、故障を疑われるメディアコンバータの外付け電源は、電気テスターなどで定格電圧(DC9VやDC12V)が出ていることを確認して下さい。

5年経過する前に発生する早期不良のうち、電源では無い物で、ごく稀にあるのは光素子の早期故障です。この問題の検証をするには、光パワーメータを用意される必要がありますので、電気テスターで電源アダプタでは無いと切り分けできるようであれば、製品の保証期間中または不明な場合は現品を当社までお送り下さい。

〒160-0022 東京都新宿区新宿5-5-3 建成新宿ビル4F 株式会社ピーエスアイ 技術部行き        TEL 03-3357-9980

なお、宅配便の送料につきましてはご負担をお願い致します。保証内の早期不良のメディアコンバータは到着後、24時間の営業日以内に交換品を発送しております。(当社から発送する製品の送料は当社が負担しております)

以上